車検前の準備

車検前の準備

ユーザー車検(主なチェック項目)

車検で必要なチェック項目は
■ 保安部品(灯火類)
■ ヘッドライト光軸&光量
■フロントのトーイン(サイドスリップ)
■ 前後ブレーキ、サイドブレーキ
■ スピードメーター
■ 排ガス
■ 下回り
■ タイヤ
■ ホーン(クラクション)
■ ウォッシャー液とワイパー

個人ではできないものが多いため、シンコー予備検で事前テストすれば安心です。

1)保安部品

車検場で見るのは、外回りのライト類とエンジンルーム、そして室内。
外回りのライト類はどれかひとつでも切れているとダメです。交換しておきましょう。

【外回り】

ヘッドライト

車検では光量と光軸、そして光色を検査されます。

平成18年1月1日以降に生産された車両で認められているのは白色だけです。
それ以前に生産された車両は「前照灯の灯光色は白色または淡黄色」となっていて黄色でもOKでした。年式を確認しておいてください。

また、夜間走行中にヘッドライトが暗く感じたり、または対向車からパッシングされたりすることはありませんか?
2年前の車検では大丈夫であっても、光軸がズレてしまっていたり、光量が落ちてしまっているケースは多いんですよ。

【車検不合格の原因ナンバー1がヘッドライト】と言っても過言ではないほど。
光軸は、上向きになっているのはもちろん不合格。下を向きすぎていてもダメ。左右の向きも基準を外れていては車検は通りません。

ハロゲンランプの場合、光軸は合ってるのにバッテリー弱りで光量が足りずに不合格になる事もあります。 
バッテリーの場合は予備検で調整できるものでは無いので、もし長い間交換してなければ、バッテリーを交換した方がよいでしょう。

◎社外バルブに交換している場合は、ノーマルバルブに戻しておく方が無難です◎
 車幅灯(スモール)もチェックしておいてくださいね。
 

ウィンカー

色はオレンジだけ。点滅することが条件。ハザードもみられます。
 

ブレーキランプ

色は赤だけ。ハイマウントブレーキランプも点灯する必要があります。
ただし、ブレーキランプと連動するランプ類は後づけのものはNGですので外しておいてください。
バックモニターカメラにLED灯が付いているものもアウトですので注意してください。

最近はブレーキランプやハイマウントブレーキランプLEDのもの増えてきましたが、注意点が1つあります。LEDは小さな電灯がいくつものLED灯で構成されていますが、一つでも点灯しないものがあると不合格になります。
LEDランプは1灯のみの交換はできないので、アッセンブリーでの交換となってしまいます。事前に確認しておいてくださいね。
 

バックランプ

色は白に近い色。後づけのランプ類はスイッチを切っておくか、外しましょう。連動しなければOK。
 

ナンバー灯

色は白に近い色。青や赤などはダメです。

 

【エンジンルーム】

異音異臭がしないか確認してみましょう。
また、オイル漏れなどは無いかの確認も大事です。もし油汚れなどがある場合は拭き取ってきれいにしておきましょう。
 

【室内】

コーションラベル

触媒の排気温についての説明書。「日よけ」などに書いてあるもの。外してないかぎりあるはずです。
 

ギアパターン

ギアシフトレバーの上に付いているギアの位置表示。
 

ハンドル

丸い事が条件。また、大きさは35パイ前後ならまず大丈夫。
また、ホーンマークの確認も忘れずに。ホーンマークとはホーンに付いてるラッパマークのことです。ホーンボタンを変えている人は要確認。

2)フロントのトーイン(サイドスリップ)

大幅に狂っている場合は調整が必要です。イン側・アウト側ともに5mm以内が合格です。調整方法が分からなかったり、ロックしてるナットが固い場合は手を出さない方が無難です。

3)前後ブレーキ、サイドブレーキ

前後のブレーキの効きは大丈夫ですか?
車検ではブレーキの制動力、そして左右差も測定されます。
また、普段サイドブレーキを使わない方が増えていますが、サイドブレーキも車検項目なので必ずチェックしておいてください。
 

4)スピードメーター

車検ではスピードメーター40km/h 時点の実測との誤差を見られます。
32~42km/hの範囲であれば合格です。
もしメーターが動かなかったり、大きく狂っているようでしたら、整備工場で直してもらいましょう。

5)下回り

マフラー

まずは、社外マフラーなら車検対応かどうか。
JASMAの認定書があれば、一応持っていきましょう。
次にマフラーを吊っているゴムが切れてないかチェックしましょう。
排気漏れなどはまずバレないとおもいますが、ひどい場合は整備しましょう。
 

シャフトブーツ

FR なら後輪を外すか後ろからのぞきます。FFならハンドルをいっぱいまで切ってのぞきます。
4WDはその両方です。FRならデフケースからブレーキにむかってシャフ トが出ていてデフケースとブレーキ側にシャフトブーツがあるはずです。ただ、足回りの構造上例外もあります。(古いFRなど)FFはエンジン側からブレーキにむかってシャフトが出ていてエンジン側とブレーキ側にシャフトブーツがあるはずです。4WDはその両方です。

このブーツが破れていたり、ひびわれしていたら交換しましょう。交換作業はシャフトを抜く必要があるので、整備工場に頼んだ方がよいでしょう。
 

足回り

バネに遊びがなければOK。ただし、車体の一番低いところが(タイヤ以外)地上から9cm以上あることが条件。

6)タイヤ

残り溝を確認しましょう。タイヤの溝の一部分でも1.6ミリ以下に減っているタイヤ(スリップサインを超えているタイヤ)はダメです。また、「ひびわれ」や「側面の傷」のチェックも重要です。

ちなみに、タイヤサイズ負荷指数とはタイヤが支えられる重さのことで、速度記号とはそのタイヤがどれくらいのスピードまで耐えられるのかを表します。
どちらもタイヤの横に書いてあって「215/45R17 91V」などの「91V」の部分がそれです。数字の部分が大きいほど重さに強く、アルファベットはS(SR)なら180km、Tなら190km、Hなら210km、Vなら240km、Wなら270km、そしてYは、なんと300kmのスピードに耐えられるということです。またZRやZは240km以上のスピードに耐えられます。